【レビュー】『ラブ キス』の魅力と大人が読みたくなる理由

作品データ
作品名『ラブ キス』
形式小説
作者一穂ミチ
レーベルディアプラス文庫
巻数全2巻
総合評価 ★★★★★ (4.8)
ストーリー ★★★★★ / 心理描写 ★★★★★ / 糖度・熱量 ★★★★☆
目次

3行でわかるあらすじ

不幸な境遇にありながらも、健気に自分の足で立ち生きてきた主人公・苑。

かつて自分の生きる土台を作ってくれた大切な存在・明渡との静かな再会。

解きほぐされる過去と、ゆっくり時間をかけて再構築されていくふたりの関係。

【レビュー】大人の心に刺さった見どころ

不幸な環境に置かれながらも、めげずに自分の足でまっすぐ立ち続ける主人公・苑の姿が健気で目が離せません。

彼が逞しく生きて来られたのは、かつて明渡が生きる土台を作ってくれたからこそ。

一穂ミチ先生の作品といえば言葉が詰まった展開の早い作品も多い印象ですが、本作はふたりの関係性が静かに、そしてゆっくりと丁寧に構築されていく過程が魅力です。

朝ドラのヒロインのように懸命に踏ん張る苑の健気さと、彼を見守り支える絆に胸が熱くなります。

一度は離れたふたりが時間をかけて再び関係を育んでいく様子は、大人だからこそ沁みる深みと愛おしさに満ちています。

静かで深い愛の物語をじっくりと味わいたい方に、心からおすすめしたい名作です。

こんな人におすすめ

  • ゆっくりと育まれる丁寧な恋愛模様が好きなおとな女性
  • 不遇な状況でも健気に懸命に生きる主人公を応援したい方
  • 一穂ミチ先生が描く切なくも温かい純愛世界に浸りたい方

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