【レビュー】『華龍と月龍の皇子(1)』の魅力と大人が読みたくなる理由

作品データ
作品名『華龍と月龍の皇子(1)』
形式小説
作者杉原理生
レーベルキャラ文庫
巻数既刊2巻
総合評価 ★★★★★ (4.8)
ストーリー ★★★★★ / 心理描写 ★★★★☆ / 糖度・熱量 ★★★☆☆
目次

3行でわかるあらすじ

強大な神龍を宿しながら、身分を隠して妖魔狩りで日銭を稼ぐ亡命皇子の天音。

ある日力を解放した現場を、国一番の龍力を持つ第二皇子・蒼月に目撃されてしまう。

秘密を知られた天音は蒼月の側仕えを命じられ、二人の運命が大きく動き出す。

【レビュー】大人の心に刺さった見どころ

緻密に構築された重厚な中華ファンタジーの世界観に、冒頭から一気に引き込まれます。
自らの出自と強大な力を隠しながらたくましく生きる天音は、真っ直ぐで愛嬌があり、どこか王道少年漫画の主人公を思わせる魅力に満ちていて親しみが湧きました。
そんな天音の秘密を握り、側仕えとして手元に置く第二皇子・蒼月との小気味よい掛け合いが実に心地いいです。主従でありながら、天音の独特なマイペースさに崩され気味な蒼月との距離感が微笑ましく、緊張感ある物語の中に温かな彩りを添えています。
壮大な龍脈や妖魔との闘いというダイナミックなファンタジー要素はもちろんのこと、立場や思惑が複雑に絡み合う二人の関係性が丁寧に描写されており、大人の読書欲をしっかりと満たしてくれます。
物語はまだ始まったばかりですが、日本発の王道BLファンタジーとして長く読み継がれてほしいと強く願いたくなる、期待に満ちた読み応えある第1巻です。

待望の続編となる『華龍と月龍の皇子 (3)』が10月27日に発売予定です。
自宅の環境や保管場所の都合で紙の本を増やせないため、電子書籍での配信開始が今から楽しみでなりません。
気になる方は、ぜひ3巻の予約や詳細もあわせてチェックしてみてください。

こんな人におすすめ

  • 世界観が緻密に作り込まれた中華・異世界ファンタジーが好きな人
  • 前向きで愛嬌のある主人公とクールな皇子の掛け合いを楽しみたい人
  • 重厚なストーリー展開とドラマ性をじっくり味わいたい大人の読者

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