【レビュー】『華龍と月龍の皇子(2)』の魅力と大人が読みたくなる理由

作品データ
作品名『華龍と月龍の皇子(2)』
形式コミック
作者杉原理生
レーベルキャラ文庫
巻数既刊2巻
総合評価 ★★★★★ (4.5)
ストーリー ★★★★☆ / 心理描写 ★★★★☆ / 糖度・熱量 ★★★★☆
目次

3行でわかるあらすじ

  • 元皇子の天音が龍術師の国家資格を目指して猛勉強する中、地方で落雷騒ぎや異形の出没、神隠しが発生する。
  • 真相を調査するため地方へ赴く恋人・蒼月の任務に、天音も試験勉強を振り切って同行を申し出る。
  • 龍に敵対する鳳凰の顕現や、蒼月と兄である皇太子との危うい駆け引きなども描かれるストーリー。

【レビュー】大人の心に刺さった見どころ

龍が存在する世界線の設定が面白く、二人が恋人同士となって物語がダイナミックに動き出す第2巻。
地方の怪異調査に向かう蒼月に、天音も試験勉強を振り切って同行するところから一気に加速します。

本作の良さは、宮廷での自らの立ち位置に人知れず思い悩む蒼月と、隣国の元皇子という素性を伏せながらも、同じ境遇ゆえにその苦しみを自然と理解できる天音の関係性です。
天音自身も決して楽ではない立場にいるはずなのに、どこまでも伸びやかでおおらか。その純粋でまっすぐな明るさが、知らず知らずのうちに蒼月へ良い影響を与えているのが感じられて胸を打ちます。

恋人になってもベタベタ甘え合うのではなく、お互いを信頼してそれぞれの役割に励む自立した距離感も心地いいところ。少年漫画の主人公のような天音の魅力と、新キャラクターとの生き生きとした会話劇も楽しく、シリアスと温かさのバランスが絶妙な充実の1冊です。

待望の続編となる『華龍と月龍の皇子 (3)』が10月27日に発売予定です。
自宅の環境や保管場所の都合で紙の本を増やせないため、電子書籍での配信開始が今から楽しみでなりません。
気になる方は、ぜひ3巻の予約や詳細もあわせてチェックしてみてください。

こんな人におすすめ

  • 恋人同士が自立してそれぞれの任務や勉強に励む関係性が好きな人
  • シリアスな世界観の中にある、ほのぼのとした微笑ましいやり取りを楽しみたい人
  • 新キャラとの生き生きとした会話劇や、先の展開が気になる戦記ファンタジーを読みたい人

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